2007.02.07.
無駄とは何か
今月一杯で退職しますが、二年前から退職を考えていました。
そしてこの二年間、会社に勤めた事は無駄でした。
「人生に無駄な事など無い」と言う人もいます。
では本当かどうか、考察してみたいと思います。
もし本当なら、これを考察する事も無駄では無いはず。
結論から言ってしまうと、この問答に正しい答えはありません。
ある人にとっては本当で、ある人にとっては間違っているのです。
世の中の事は大抵そうです。
ただ、「答えは無い」と言って片付けてしまうと、
これは考えていないのと同じですから、
誰にとって本当か、誰にとって嘘なのかを考えてみます。
これが本当だと言う人の言い分は、多分こうです。
「どんな経験でも、経験しないよりはマシ。
きっといつか何かの役に立つはず、と思える。」
そして、嘘だと言う人の意見はこうです。
「何をしても無駄でないなら、何もしない事も無駄ではない。
しなくても結果が同じなら、何かをする事は無駄である。
よって命題は矛盾する。」
両者の違いは「無駄」と言う言葉の定義です。
前者にとっては、「何かの役に立つかもしれない事」は
無駄ではないのです。
これを否定しようとすると、「絶対に何の役にも立たない事」
の存在を証明しなければなりません。
それは無理です。
後者はどうでしょう。
「してもしなくても結果が同じ事」を「無駄」と言っています。
つまり「結果が出ている」状態でないと、
無駄かどうかは判断できない、と言う姿勢です。
いつ、どう言う結果が出たかを決めるのは本人です。
僕の場合は一年半くらいで結果が出ました。
無駄でした。
二年前に思ったのは、このままスキルアップや実績を上げる事が
できなければ、この会社に勤める事は無駄だ、と言う事。
その通りの事が起こったのだから、無駄と結論していいでしょう。
そしてこれ以上彼らに付き合っても無駄だろうと思いながら、
半年も勤めてしまいました。
少なくともこの半年は確実に無駄だったと思います。
無駄と言う結論が出て、無駄と分かってした事なのですから。
* * *
ついでに二年前に何があったか書いておきます。
前提として、
ソフトウェアの開発で、決めた通りの納期を守る事
は非常に難しいと言う事を知っておいて下さい。
正しくは「納期を決める事」が難しいのですが。
そうして適当に決められた納期には間に合わず、
クライアントに「納期を延ばしてくれ」と言います。
すると「これだけ延ばすからこれも入れて」と言われます。
奇妙なやり取りですが、これが普通になってしまっている。
さらに奇妙な事に、交換条件をのんでいるにも関わらず、
納期に間に合わなかったので、このチームの評価は低くする、
と言われます。
これで十分奇妙な話なのですが、
まだ少し頑張れるような気がします。
すると今度は、評価が低いチームなのですぐに実績を出せ、
と言われます。
すぐに実績が出せるような、いい企画を持ってきてやった
と言うので、その企画を仕様に落とし込んだり、
「評価版」と言う、少しだけ動く物を作ったりします。
これを2~3ヶ月やります。
そしていよいよクライアントに見せる段階になって、
プロデューサーがキャラの版元に許可を取っていなかった
と言う事が判明しました。
そこでこの企画はおしまいです。
クライアントからは、評価版の制作費と言う事で
お金をもらっているので、会社的には無駄ではない、
と言うのですが、
僕の実績としては何も残らないので、それは無駄なのです。
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コメント
私は前者派です。
「無駄」ってどこに線を引くか、ってことだと思います。
宇宙のボイド構造も、遺伝子の中の意味不明な塩基列も、80-20の法則にも意味があると思うんです、...って飛躍しすぎですか?w
今はお辛いでしょうか、一度手放してしまえば、後はきっと時間が解決してくれますよ。
by wheel2033 : 2007.02.11. 16:00
>「無駄」ってどこに線を引くか、ってことだと思います。
まったくその通りなんですよね。
気分によっても答えは変わるでしょうし。
一歩すすめて、「どれくらい無駄か」と言う事を考えると良いのかも知れません。
「ブログのネタにできる程度には無駄でなかった」とか。
by さた : 2007.02.11. 22:20

