2005.04.28.
室井さんの企画に投稿
お題は「ラブレター」です。
恥ずかしいので僕の知り合いの人は読まないでね。
『下手なプレイでごめん』
(さた、37歳、ネットゲームのマイキャラへ)
さんざん迷ったが書くことにするよ。
狂ってると思うでしょう。ラブレターのあて先がゲームのキャラ、それも自分が演じているキャラだなんてね。
普段の僕は、ゲームやアニメはおろか、芸能人にだって感情移入することは無いと言うのに。まあしょうがないか、長い付き合いだし。でもやっぱり変だよね。かろうじてラブレターっぽい状況と言えば、僕が男で君が女だってとこかな。
ひぃ、「君」とか言っちゃったよ。
男が女キャラをプレイするのをネカマ扱いする人もいる。「いや、ロールプレイだ」と言う人もいる。僕は後者だ。ゲームを楽しむには世界に身を置いてキャラになりきらなきゃ、と思うのです。その辺を無視してしまうと、他のプレイヤをも興ざめさせてしまうのではないか、と。
でもそれを徹底しすぎてしまったんだな。他の人は色んなキャラを使い分けるのに、僕はと言えば君ひとすじだ。
ある人からこんなことを言われた。
「ロールプレイは気を付けないと人格が逆流するよ」
でもそうはならなかった。君は僕とは別の人格として、徐々に生まれてしまったんだ。まるで「マジック」と言う映画に登場する、腹話術人形のように。
僕が疲れている時でも、君は元気に動き回るし、他のキャラとおしゃべりもする。
僕が嫌いな相手でなくても、君はふざけてからかったり、バカにしたり、それがもとで本気で喧嘩したり、仲直りしたりする。
他のキャラから悩みを打ち明けられれば、僕では乗れないような相談にも、君はすらすらと答えてみせる。
すごいな、君は。
実は今、心配ごとがあるんだ。
それは君が、ある男キャラに好意を抱いてるんじゃないかってこと。そんなことを気に病む僕は病気かもね。でももうしょうがない、君の人格を尊重するよ。尊重するから心配するってことなんだけどね。
この心配ごとについては、僕にどうこう言われる筋合いはないと思う。だから黙って見守ることにするよ。
君を見守るために、僕はプレイ料金を払い続ける。
なかなかレベルが上がらなくてごめん。
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